２期連続黒字でなければ融資を受けれないのは、みなさんご承知だと思います。

しかし、それだけでは融資を受けれません。

『うちの会社は黒字で税金も払ってるのになぜ融資を受けれないのなんでだろう？』

と初めてお会いした方から相談されることがありますが、

原因の一つに、残念ながら『貸借対照表が美しくない』場合があります。

（『美しくない』というのは私個人の表現です）

例えば、年間営業キャッシュフローで運転資金借入金残高を割ると、

借入金の償還に必要な年数が出ます。

キャッシュフローとは「当期利益」に「減価償却費」などお金が出ていかない費用等を足し戻したものです。

もしそれが運転資金だけの借入金であれば、１０年以内が望ましいのですが、

例えば営業キャッシュフローで年間借入返済額が賄えていない場合は、

『収益力が足りない』か、または、

『借入金残高が多すぎる』いうことになります。

たとえ、その借入金の償還年数が１０年を超えていたとしても、

その借入金の一部が例えば設備投資のためであったり、

生まれた余剰資金を再投資に回したことで、

資産項目に見合いの資産（減価償却資産や不動産等）があればいいのですが、

ない場合は金融機関は追加融資をしにくくなります。

これは一つの例です。

利益を出すことも大事ですが、貸借対照表の見栄えも重要です。